kumityouの単身赴任ブログ

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しっかり1票の持つ意味を考えて投票しないと、下手をすると大参事につながるという悪い見本やなぁ・・・



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さて、連日イギリスのEU離脱の投票について書きたいと思います。「開票終了後、イギリスでよくググられた疑問はこれだった。」との事で、下記の記事を読んだ率直な感想をば書きたいと思います。

【EU離脱】えっ今さらその言葉をググるの? 離脱に投票し後悔する人たち

 

 

開票結果が判明した翌朝、1時間あたりの検索が3.5倍にはねたワードが「EUを離脱したら、なにが起きる」。離脱するとは予想されていなかったようだ。


さらに開票結果が公式に伝えられてから、イギリスで最も多くググられたEUに関する質問は「EU離脱が意味することは?」。
そして、2位が「EUとは?」。3位は「EUの加盟国は?」だった。

 「投票前にしっかり認識してよ!」って想いを通り越して、切なさしか感じません・・・。こんな感じの人々によって、今回の投票が行われていた事実が恐ろしすぎます・・・。ま、今回の結果が出た事で、改めて再認識のために調べた人も多いのでしょうが・・・。

 

さらには、こんな事を言っている人々も・・・。

 ポンドの価値が31年前の水準まで低下し、世界の株式市場から2兆ドル(約200兆円)の価値が消えた金曜日。離脱に投票したことを後悔する人も続出した。イブニング・スタンダードはこんな街の声を紹介。

「投票所に戻れたら、残留に投票します。今朝、現実が分かって、後悔しています。家族の多くが離脱に投票しましたが、みんな後悔しています。いま起きていることをみて、目が覚めました」

Twitter上で、後悔を打ち明ける人。

嘘を信じて離脱に投票して、こんなに後悔したことはない。私の票は奪われたように感じる

 

 

アホか!あんだけニュースでも散々内容を言っていたのに、何を言っているんでしょうか・・・。それも一人や二人ではなく、いっぱいいる模様・・・。もう悲しすぎる・・・。

 

投票結果によってどうなるのか分からんままに離脱票を投票したような方々がいた一方で、世代間での意識の隔たりもあったようで、こんな記事(【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?)には、若者のこんな意見もいっぱいです。

「16、17歳の声は聞いてもらえなかった。私たち自身より90歳の人の方が、私たちの残りの人生を決める力が強いなんて」

 

「なぜ、僕の将来は、二度と戻らないノスタルジーばかり追い求めて、実際に受け取っている福祉手当がわからないような世代に決められなきゃいけないんだ」

 

「本当に悲しく思っています。もはやユナイテッド・キングダム(結びついた王国=イギリスのこと)ではなくなってしまった。24歳の私とすると、本当に恐ろしい」

 

 

若者が悲痛な叫びをあげる理由はこんな感じです。

 EU加盟国である恩恵を若者たちは感じていたからだ。離脱派の主張は若者の心をつかまなかった。


離脱派の勝利は複数の要因が指摘されている。英国民たちの移民への反感、主権を取り戻すという高揚感、EUに税金が吸い取られるという不公平感、英国外のEUの官僚によって政策が決められる剥奪感。それらが絡み合った。


だが、一定層の若者はすでに自由に移動ができ、進学先や仕事が選べるメリットを感じていた


あるミレニアル世代(1980〜2000年生まれ)の英国人女性のワシントン・ポストへの寄稿が端的に言い表している。「USBの使い方もわからないような世代によって混沌がもたらされた」

 

 

 

でも日本でも同じような世代間の認識のズレによって投票が結果がひっくり返った状況が先日ありました。それはと言うと大阪市大阪都構想を決める選挙です。まったく似たような状況にびっくり。他人事と笑っとれん・・・。(すでに、永江様が記事にされておりました!イギリスの国民投票と大阪市の住民投票の共通点 | More Access! More Fun!

 

今回のイギリスの投票と大阪都構想の選挙の類似点としまして、年配者ほど離脱したがり、将来のある若い世代ほど残留したいと思っているのに、年配者の数が多くて押し切られるという現実です。永江様の記事から引用させて頂きますと、

【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?

この記事は面白い。図版を借りると世代間格差が浮き彫りです。

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若者は完全に残留派で、高齢者ほど離脱支持。この記事にある

フィナンシャル・タイムズが過去50年間の80万世帯所得を分析した記事によると、過去35年にわたって年金受給者の所得が上がり、平均的な20代の所得は、全人口の50%を下回ってきた。インフレや失業問題にもかかわらず1960〜70年代には、20〜25歳の平均的な所得は全体の人口の60%より上だった。だが2012〜13年、それは37%に落ち込んだ。その要因は高齢者だ。かつて全人口の75%より低かった65-70歳の所得は、いまやトップ40%に上昇している。

 

っていうのはまるで日本そっくり。高齢者に富が集中し、若者は貧困にあえぐ。若者にとっては垣根のないEU圏内で自由に行き来できるということは、好きな学校や職業を選べるということであり、今回の離脱でそれができなくなった。イギリスという狭い地域に押し込められ、他の国に渡るときはパスポートが必要になるし、気軽に居住もできない。スコットランドが英連邦から離脱すれば、さらに狭い地域に押し込められることになる。

 

ほんと、私も含めてみんな一票の意味をしっかり考えて投票しましょう。。他人事では無いですよ・・・。現に、日本でも内容・規模は違えども大阪で実際に起こってますよ。若者も選挙に行かないと自分達の世代の意見がますます軽くなってしまう・・・。