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kumityouの単身赴任ブログ

単身赴任者kumityouの単身赴任の事、時事、節約など思った事をつづっていきます。

NHKの貧困女子高生の放送が炎上したことについて、子を持つ親として思う事

日常


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さて、数日前より、NHKがニュースで扱った貧困女子高生が、実は貧困ではなくNHKによる「やらせ・捏造」だったのではないかという疑惑でもちきりになっております。Twitter上に彼女が投稿していた内容から、やれ彼女が食べた1000円以上のランチを見て「俺の方が貧しい」、やれ彼女が頻繁に見た映画代を節約すればよかったのに、と貧しさを競い合う人々を巻き込み大炎上中です。

”貧困女子高生” 炎上の背景に報道側の配慮不足とネットの悪ノリ(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

NHKの取り上げ方はさておいて、今回の子供の貧困問題を考えるうえで、今回取り上げられている内容については、次の2点から成り立っているのに混同されてしまっているように感じます。

1.彼女の家がパソコンを購入できずに、キーボードのみで練習しており、学校のパソコン授業についてけない

 

2.彼女の望む進学先に進むことが困難だ

 

 

上記1については、彼女の個人的なお金の使い方(趣味にお金をつかいまくり)に対して、皆が盛り上がっております。確かに私も、NHKの報道に対して、この部分は貧困という意味で考えても過剰演出だろ?とは思います。彼女や彼女の親の中での優先度が 「パソコン < 彼女の趣味」 というだけであって、それによって学業がままならないというのは自己責任の範囲であり、そういう教育を行っていない親の責任と考えます。なので個人的なお金の使い方にまで突っ込みを入れるのはどうかとは思いますが、この部分に関してはNHKの報道が過剰であり、放送内容としては失敗だよねなどと思う次第であります。ですが、決して彼女がそれによって世間から責められるいわれは無いとは思います、彼女の生き方ですので・・・叩かれるのはそういう内容で放送をしてしまったNHKでしょう・・・。

 

 

しかし、今回の放送でもっとも問題とすべきは上記2についてです。これについては、彼女自身が「貧困では無いやんけ!」と叩かれるのは筋違いであり、本来なら、ここを問題視されるべきでは無いかと一人の親として思う次第であります。

 

では、なぜ彼女は進学先で悩むのでしょうか。考えられる要素としては一つに「単純な学力不足の問題」、もう一つに「学費の問題」が考えられます。これらはいずれも貧困から少なからず大きな影響を受けているようです。

 

 

 

親の年収・学歴と子供の学力は比例する

世間では常々言われ続けているように、「親の年収・学歴が低いほど、子供の学力も低い」という残酷なデータがあります。確かに貧しくとも日本は、建前上は平等な国でありますので、十分に成り上がるチャンスはありますが、これはあくまでも建前である事がデータで証明されてしまっております。

平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」をこちらのサイト様がグラフ化してくださっているので引用させて頂きますと、明らかに世帯収入が多い方が学力が高くなっています。

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また、下図は、さきほどの報告を私がグラフ化したものですが、学習時間に対しても明らかな差が出ており、貧しいと勉強すらしないという悲しい現実に向き合います・・・。貧困に対する進学ということへの根深さを感じずにはおれません・・・。

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日本の高等教育の私費負担が高すぎる事による問題

さらに、先ほどの「貧しい子供らの大半は勉強しね~し、学力低い」だけではなく、リアルな問題としてお金の問題があります。子供1人あたりの養育費に3000万円くらいかかると言われております。

私費負担を見てみると、文部科学省の「家計負担の現状と教育投資の水準」を参考にしますと、就学前の私費負担は比率が高くてもたかが知れていますし、初等中等教育の段階ではほとんど私費負担は考えなくても良いように見えます。しかし、高等教育になったとたんに私費負担の割合が費用の67.8%を占めており、めちゃくちゃ高~くなっております!

 

単純に子供を国公立の高校⇒私立大学に進学させた場合の学費で970万円必要なようですので、これに67.8%をかけるとざっと660万円程が私費負担となります。大学受験の場合には、塾などの習い事も当然必要になるので、この期間だけでも余裕の1000万円越えを達成してしまいそうです。さらに大学入学で一人暮らしでも始められた日には・・・。これでは世帯収入の少ない家計にとっては大ダメージであり教育にウェイトを置けないのは間違いないでしょう・・・。

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 奨学金による問題と今後の奨学金に願う事

 学費が賄えない場合に用いられる手段として「奨学金制度」がありますが、奨学金とはいうものの、要するに借金であり、その返済を巡っていろいろと問題になっております。

 

日本学生支援機構によると奨学金の返済を3ヶ月以上延滞すると、個人信用情報機関に個人情報が登録されるため、クレジットカードなどが作れなくなるだけでなく、将来、住宅購入の際に住宅ローンを借りられなくもなります。18歳にして、返済に十何年もかかる「多額の債務」を国が背負わせる形になります。将来に対してなんの保証も無い18歳の子供たちに対して。

 

今回の報道をみて、彼女が本当に進学したいところがあるのならば、それに向けて彼女自身もある程度の努力はすべきだとは思います(趣味にかけるお金を少しは進学のための何かにも向けれたら・・・)が、子供が本当に将来なりたいものがあり、その為に努力も行っているにも関わらず、貧困のせいでその道に進めない、または進めても現状の奨学金という「多額の債務」によって、道を変えざるをえないという事になるのは、その子供にとっても、国にとっても悲しい事ですね。一人でも多くのそういった子供が救われるための道筋が示されないもんですかね。今回の騒動もそういった意味での問題提起になればよかったのにね~