kumityouの単身赴任ブログ

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プライマリーバランスの黒字化する方法を見てたら、将来不安しかないよね・・・



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当初予定されていた来年4月の消費税率の引き上げが正式に2019年10月への延期が発表されました。それに伴って近頃では、「プライマリーバランスの2020年に黒字化達成できんの?」という話題がポンポコ飛び出してくるようになりました。

 

 

プライマリーバランスの黒字って、そもそも何かというと、「国の収入 ー 国の支出 = 黒字」にするってことです。現状では、国の収入が足りないので、国債の発効という形で借金をして、支出とバランスを取っている状況であります。そうしますとお国の借金がどんどこ増えているのが現在の状況であります。んでその借金が1000兆円を超えてアップアップって状況であります。

 

 

普通の一般家庭で言えば、父ちゃんの稼ぎ以上に生活費がかかってしまっていて、他から金借りながら生活をしているって状況であります。んで、その「他から」ってのが、この一般家庭の例で言えば、ジジババや親戚から金借りてる(日本の場合は日本国民からの借金が大半)ので、いざとなったら帳消しにしてもその家庭内での不協和音を奏でるだけじゃね?などともまことしやかに囁かれておりました。

 

 

しかし、国際機関のIMFが、こんなのんべんだらりとやっていた日本という家族に待ったをかけました。そらそうです。GDP世界3位の国がそんな事してて、まかり通るわけありません。んで、実際に注意されたのが2010年のG20トロント・サミットで行われました。その際に日本は「2020年度までにプライマリーバランスを黒字化させます!」って約束をさせられてます。これは国際公約ですので、実際に達成しないと世界中から「あいつヤバくね?」と後ろ指をさされまくる事態となります。後ろ指をさされるという事は、日本という国の信用が失墜します。信用が無くなれば、通貨の価値も落ちますので、日本国中わっしょいわっしょいの大騒ぎになります。ついでに世界3位のGDPを誇っていますので、世界も一緒に巻き込みわっしょいわっしょいです。そのため、政府は必至こいて何が何でもこの目標を達成しようとしております。

 

 

そんな中、今回の消費税先送りでございます。消費税を増税するという事は、要するに「日本っていう家庭の収入を増やす」ってことです。手っ取り早く収入を増やす手立てを先送りにしちまった結果、取りうる手だては、支出を抑えるしかありません。消費税以外の収入を増やそうにも、法人税所得税は経済を活性化する事でしかあがりませんので、すぐに効果が出るか不透明、相続税なんかはいつ入るかわからんってなもんなので、なかなか思い通りにいきませんので、本当に支出を抑えるしかありません。

 

 

支出にはどんなのがあるのかね~というと、「医療」・「年金」・「福祉」・「介護」・「生活保護」などの社会保障費、公共事業関係費、学校教育費、防衛費などなどでございます。公共事業費は、道路が荒れ放題になっても良い!というものでもありませんので、削るにしても限度があります。学校教育費を削るという事は、「将来の日本という国に投資する気は無く、衰退する気いっぱいです!」と主張するようなものなんで削るはずありません(削るならこの国はもうダメかもしれません・・・)。防衛費は近頃お隣が騒いでいらっしゃるので、増える事はあっても削る訳には参りません。そのため残された社会保障費を削るしかなく「安倍首相も社会保障は削るかもしれないよ~」と言っているわけですね。

日本の税金について詳しく知りたい方はこちら ⇒  | 税の学習コーナー|国税庁

 

 

んで、さらには財務省も一緒になって、こんなゲームを出してきております。内容としては、「財務大臣の気持ちで予算を編成してみるゲーム」ってとこです。2016年度予算をもとに、2020年度までに基礎的財政収支プライマリーバランス国債などの収入以外の租税収入と、国債の利払い費用などを除く歳出との収支)の黒字化を目指すゲームです。

ゲームはこちらからどうぞ

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財務省がお作りあそばされたゲームでございますので、財務省による「増税」のためのプロパガンダと見る方や、「税金のムダ遣い」との指摘が各所より泉のごとくでございます。ま、批判はさることながら、一つの指標として考えて、このゲームをやってみた結果、「社会保障」予算か「地方交付税交付金」を削減するか、税金を増額しなければ、黒字化が極めて難しいってことがよく分かりました。とりあえず社会保障費を30%(7.13兆円)削ると一発で黒字化になりますね。社会保障費を削って、未来への投資として「教育」「エネルギー対策」「中小企業対策」を現状から3%ずつそれぞれアップさせてもまだ黒字化!!消費税も上げる必要無し!!うん、なかなかに考えさせてくれます。社会保障費大幅カットを見るに「社会不安待ったなし!」って感じでもありますが・・・。

 

 

とりあえず、私としましては、スイスで本日行われるベーシックインカムの導入の選挙を楽しみにしております。これが本当に導入されて、しばらくして結果が見えれば、日本の社会保障費云々もなんとかならんかな~と淡い期待を持ちながら、このあたりで本日の更新を終わりたいと思います。